ナースマン・Dのブログ

医療の事とか趣味の事とか・・・

サイナスって当たり前にように使うけど・・・

今日は心電図について触れたいと思います。心電図モニターを見る機会がある部署にいる方であれば聞いたことのある「サイナス」という言葉。これはいったい何を表しているのでしょうか。なんとなくのイメージはあると思いますが・・・。

サイナス(sinus)とは洞結節のことを言っています。正直なところサイナスだけでは何を言っているんだろうとなりますが、サイナスと言いながら伝えたいのはNSR(Normal sinus rhythm)のことでしょう。NSRは正常洞調律のことです。

洞結節から出た刺激が正しい刺激伝導路を通って心房、心室の順に収縮させていく一貫の動作が一定のリズムで続いていることを指しています。

↓正常洞調律の波形

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刺激伝導路は心電図理解においてかなり重要です。洞結節→心房収縮→房室結節→ヒス束→右脚、左脚前枝・左脚後枝→プルキンエ線維→心室収縮という流れになります。これらの伝導路に何かしらの障害があると不整脈として現れます。(期外収縮等はまた別の不整脈にはなります。)

結構略語でイメージのまま覚えてしまっているものが多いと思いますが(特に心電図は略語=この形!みたいな覚え方が多いように思います・・・)、正しい知識を忘れないように自分もしていきたいです。

 

少しずつ不整脈にも触れていこうかと思います。