ナースマン・Dのブログ

医療の事とか趣味の事とか・・・

血圧60台の患者さん

透析をしており、普段から血圧が70-80mmHgの方が肺高血圧症で入院していました。

勤務帯の変わり目は患者さんの状態も変化しやすいことが多い気がします・・・

ラウンドをすると身の置き所の無い様子で辛そうでした、、、

血圧は60台、下肢挙上しても血圧が上がりませんのですぐにドクターコールします。

末梢ルートからドブタミンの投与を開始、それでも血圧は上がらず中心静脈カテーテルを挿入してノルアドレナリンの投与を開始しやっとのことで状態が安定しました。

 

さてさて、血圧が低い時は様々な要因が考えられます。その時にカテコラミンを使用することがあると思いますが、それぞれの特徴、注意点を簡単にまとめれたらなと思います。

 

アドレナリン:強力なα1、β1作用、β2作用もある

 主に心肺停止時に使用されるので、みなさんもたまに触れるかと思います。

 止まった心臓をたたき起こしてくれますが、そのためには有効な心臓マッサージがとにかく重要になります。

 頻脈が必発なのでそこには注意が必要ですね。

 

ノルアドレナリン:強力なα1、β1作用

 イメージとしては末梢の血管を収縮させることで血圧を上昇させます。

 感染によるウォームショックに対して使用することで昇圧を得られます。

 末梢循環不全も起こしやすいので、血液ガスの乳酸値の変化にも注意していく必要があります。(アシドーシスに注意!)

 

ドパミン:β1作用

 使用する容量によって効果が異なってきます。

 血圧低下時や尿量低下時に使用されます。

 催不整脈作用が強いので心電図の変化には十分に注意が必要となります。

 

ドブタミン:強力なβ1作用

 心不全で心臓のパフォーマンスを上げたいときに使います。

 肺血管も拡張してくれます。(心負荷が軽減される!)

 β遮断薬を飲んでいる方は効果が軽減してしまうので内服の確認も大切です。

 

αとかβとかは調べればすぐに出てきます。。。

イメージを少しでも持っていただければ幸いです。

 

担当した患者さんも大変だったと思いますが状態が安定して、ぐっすり眠っている姿をみて安心しました。

 

 

また頑張らねばですね。