心電図の軸とは
心電図を勉強していて、色々とぶち当たる壁があると思いますがその中でも理解に苦しみやすい電気軸について少し触れようかと思います。
(一昨年心電図検定なるものを受験して2級をなんとか取れまして、すこしだけ心電図わかっているつもりなので。。。)
電気軸とは心臓の電気的な刺激の向きを表しています。平均P軸、平均QRS軸、平均T軸がありますが、一般的には電気軸と言えばQRS軸を指します。
基本的に電気的な向きは右肩の方から左下に向かっていきます。それがなんらかの原因でずれてしまうことを軸偏位といいます。
正常軸:0°~+90°
右軸偏位:+90°から+180°
左軸偏位:0°~-90°
図で表すと下図のようになります。。。雑な図ですみません。検索すればすぐ出てきます。。。。。
左軸偏位では左室肥大、下壁梗塞、左脚ブロック、左脚前枝ブロック等があります。下図では赤いマーカーの方向になります。
右軸偏位では右室肥大、右胸心、前壁梗塞、やせ型・滴状心等があります。下図では赤いマーカーの方向になります。
電気軸を見るためには12誘導心電図をとる必要があります。
電気軸を求める方法はいろいろありますが、簡単な方法を一つ。
①Ⅰ誘導とaVF誘導をみます。
②QRSの振幅が上に大きいか下に大きいかみます。
正常:Ⅰ誘導、aVF誘導どちらもQRSが正(上方向)に振れている。
左軸偏位:Ⅰ誘導で正、aVF誘導で負に振れている。
右軸偏位:Ⅰ誘導で負、aVF誘導で正に振れている。
これだけでだいたい軸の方向がわかります。
軸偏位だけでは疾患を診断することはできませんが、心電図は侵襲の少ない検査で、ある程度の疾患を予測することが出来ます。看護師判断でとることが出来る数少ない検査なので、少しでも読めると看護に生かせますね。
参考画像をもっとよくできるようしていかねば。今のPCスペックではこれが限界なのか・・・。自分の技術不足か。